りんくすのこそこそ話

りんくすが特撮とか、遊戯王やらポケモン、そのほか色々趣味について書くブログ

劇場版仮面ライダーセイバー/ゼロワンの話

今日2回目を見てきたので。

ネタバレは無しです。

まず言いたいのは、『劇場版仮面ライダー』という企画の中で今回の映画、僕が求めていた百点満点であった。という事です。

 

それは何故か。

今までもその年ごとの単独作品で劇場版は公開されており、どれもそれなりに満足しておりました。

平成の後期(平成二期)に公開されたいわゆる夏映画※は、秋スタートになって大体テレビシリーズも終盤に入ってるから、集大成的作品になってました。

※今回は冬公開だが文脈上は同じ系列なため、この記事では便宜的に今回も夏に含めます。

 

が、面白いは面白いものの、やはり公開時期的に後日談をやる(やっている例はあるものの)訳にもいかなければ、本編の時系列に組み込むには半端。

予算的な意味で規模の違いから大体絵的にもテレビの最終決戦とかよりずっと豪華だったりもするといった辺りから、自分は正直モヤモヤする部分もありました。(ジオウ夏映画も好きだけどそこについてはもうちょい……もうちょい……って思っちゃう)

 

だから常々思ってました。

せっかく映画という大舞台、最終回の後に、完全な後日談として、一年積み上げたものの集大成を作って欲しい! と。

同じ日本の特撮作品だとウルトラマンはニュージェネ以降この形式でやってますよね。これを観ているので猶更そう考えちゃってました。

 

ただそれはオタクの無茶な妄想である事は百も承知でした。

自分も曲がりなりにも年を重ねてきたものですから、商業的な理由とか、そういうの考えるともう既に終わった作品が、現在進行形でシリーズ最新作が放送中な時に、ターゲットはそっちに目が行ってるからやっても意味ないよなと。

ウルトラマンは新作が一旦終了し、次の準備をする空白期間を作っているから出来ている事ですしね。

 

それが今回、まあ特殊な事情ありきとはいえ実現しました。

この時点でちょっと楽しみではあったのです。

が、まあ問題はそれが『ゼロワン』である。という事。

 

正直ゼロワンという作品はあまり優れたものではなくて、作品自体への期待度というものが低めでした。まあ今回の話題にあまり関係ないのでここの賛否とかの話は無しです。

だからどうなるだろう。と、不安はありました。

とはいえ時間が経てば、案外とそういうの薄れてきて、映画を楽しみになってきた辺りで観に行けたので、ある意味ではその点も正解だったかもしれません。

 

蓋を開けてみればマジで杞憂でした。

いやまあ勿論引っかかる所がないといえば噓ですよ? でもね、それはそれ。

だって全体を通してみたらこの映画自体が面白かったんだもの。とりあえずそれでいいじゃない。

 

ゼロワンのキャラクター一人一人がしっかりと立っており、一部は元々登場予定がなかったがこの形式になったお陰で出られたキャラも居るといいます。

バルキリーがバイクで画面の中を縦横無尽に動き回る! 飛び回る迅! ゴリラ弄りされるバルカン! 滅がかっこいい! 有能な1000%!

ゼロワンゼロツーいいよね……

それでも短いながらしっかり出番を貰えたなと思えたので満足できた。

 

何より今回の映画、敵キャラの『エス』が非常に魅力的でした。

ゼロワンという作品は賛否あれどテレビシリーズでやって来た話はテレビシリーズで完結した、という前提なのでヴィランと、その周辺を語る事に集中できたのかなと。

これが作品を一つ作り終えた後のお祭りとしての映画として、本当に見たかった! ってなりました。

僕は映画が好きです。映画だから出来るような事ってあります。それを今回は存分に活かした作品になっていたなと思います。

 

だから僕はこれからマジでこれが続いて欲しいと思う。

ので、やはりそれを公式に伝えるには観に行くのが一番! という事で二回目に足を運んでまいりました。

二回目は一回目で内容が映像込みで入ってるお陰ですっきり観れたので良かったですね。感想巡りとかで自分が見逃してた細かい所も知った上でだったので、そのあたりも込みで。

 

セイバーの方も多分人によっては思う所あると思いますが、始まったばかりの現行作品

ってこれぐらいでいいと思うんですよ。

登場ライダーがとにかく戦いまくってるプロモーションビデオ。

『ヒーローの戦いが誰かを勇気づけるんだ』みたいな、そんなかるーい感じので。

そこにちょっと限定フォームとか出したらお得感あるよねみたいなさ。まあもうちょい理屈あってもいいかもしれんけど。

 

 

実を言うと二回目、マジで他意無く上映時間に遅れちゃったんで10分くらいセイバー見逃した(一回はちゃんと観てます。)けど、9割ライダーが大した内容もなく(一応褒めてます)ガシガシ戦ってるだけなんで、ちょっと遅れて入っても訳分からなくなる事もなくてそういうのもある意味大事だよねって思いました。

今回メインはゼロワンだった訳なので、前座としての役目は果たしてる。

子供って時間守るがまだ育ってない所あるし、今までも結構遅れて入ってくるのって見てきたし。(自分の子供時代もそうだった)

だから今までの先の上映が戦隊だと、戦隊の等身大の話が半端なタイミングで入っちゃって、なんか席に着くタイミングではロボ戦に突入してもやもやした時もある。(実経験)

ライダーは戦闘のパートが別れないので、終始ライダーの戦いやってるからモヤモヤは薄かったなってなった。怪我の功名。

 

だからセイバー短編からゼロワンという流れ、これ込みで全体的にいい感じに仕上がっていたなと、今回の映画は思います。

 

すぐには変わらないとは思うけど、いつか、これが定番になってくれるといいなって。