スパイダーマンホームカミング最高だったという話【ネタバレ注意】
久しぶりにパンフレット買いたくなった。ホームカミング、すごく良かった。最高よ最高。
シビルウォーでスパイダーマン出てきた時からすっごく楽しみだったけど、その期待値を裏切らないどころか軽く超えて行きましたね!
一応続きはネタバレ注意で。
今回のスパイダーマンはね、とにかく明るい。そして楽しい。
今までサムライミ版だったりアメイジングだったりとスパイダーマン映画やってきたけど、どちらもスパイダーマンは一人孤独に戦ってきた。
正体を知っていたのはMJだったり、グウェンだったりで守るべき恋人だったから、その存在は大きい代わりに重かった。
あとはピーター自身もある程度大人な歳なのもあって基本責任が重いので、どうしても悩む。スパイダーマンである事の責任がとても大きい。一人でニューヨークの平和を守らなきゃいけない。
そういう事もあって今までのシリーズの内容はかなりシリアスでしたね。
しかし今回はそうじゃない。MCUのシリーズの一つに組み込まれた事によって、既にアベンジャーズが居る。世界を守れるのは一人ではないのです。
お陰で一人の責任がある程度少なくなってる。
ピーター自身も今までで一番幼いので、行動原理が「認められたい」って背伸びしたい感じ。今までのスパイダーマンではこうはならなかった。
ビルも何もない所に立たされるスパイダーマンとか、今までのスパイダーマンが立たされたことのない状況に置かれたところも多くて、新鮮な気分で見られたし楽しかった。
他の事やりたくて授業が頭に入らないとかそういう感じ、すごく懐かしくてほっこりした。同時に懐かしさに死ぬ。
スターク製のスパイダーマンスーツがハイテクすぎるので、ピーターが自分で作ったスーツが「ああ、これくらいの方が個人が作った感あっていいよね」ってなった。今までのピーターがコスプレ制作能力高すぎるんだよ!
スーツを取り上げられる時「スーツが無ければ何もできない」と言っていたピーターが、お手製のスーツでヴァルチャーに立ち向かい、瓦礫に埋められた時に色んな意味で一人で立ち上がったその時、本物のヒーローになったんだなってもうテンションの盛り上がりが凄かった。
あと、走りながら服脱いで着替えていく感じなんか好き。
そして今までと決定的に違うのが、ピーターを取り巻く周囲の人物。
まずは完璧ではないにしろ、ある程度的確に導いてくれる大人『トニー・スターク』が付いてる。
何と言うか、今回のトニーはピーターにとって父親役と言う感じ。
既にベンおじさんは亡くなっているし、父親が不在のピーターにとっては大きい存在だったと思う。
トニー自身、忙しいし、父親を亡くしているのでその役割が適切なのかはともかく、ピーターをちゃんと評価して期待をかけ、分不相応な危険に身を投じようとするときには止め、それも聞かずに危険を冒した時には叱る。でも、何かをやり遂げた時にはしっかりと認める。彼なりにピーターの父親役をやっていたと思う。
本当に期待していたからこそ、「スーツが無ければ何もできない」ってピーターが言った時には失望したし、自分の力で事件を解決した時には嬉しかったんだと思う。
しかしまあ、いつもながら彼なりの善意がヴィランを生んでしまうのはもう呪いか。
ただ、AOUやシビルウォーで散々辛い目にあってきた社長が、ようやく報われたというか、真っ当に憧れてくれるピーターが出来た事。ハッピーが出てきたり、シビルウォーで別居中だったペッパーにプロポーズしたりとまあ本当に良かった。
だいぶ表情曇るような事ばっかりだったから、純粋に喜びの笑顔を見られたのは嬉しい。
アイアンマンとしても社長としても、でしゃばる事はなく出番は本当に絶妙。これはMCUに仲間入りしたスパイダーマンの映画なんだってことが分かりやすい。
ただ予告にあったビル群を一緒に飛ぶスパイダーマンとアイアンマンのシーンなかったのが不満といば不満。あれ楽しみにしてたのに!
何より大きいのはピーターがスパイダーマンであると知っている親友『ネッド』の存在でしょう。
親友のネッド君は距離感が凄い適切。基本的には協力的……というか協力したがり。でも、スーツの補助輪プログラムには意味があるんじゃないか? って、解除してくれと頼むピーターを諭すこともある。すごいイイ距離感。っていうかスタークのプログラム解除できるとか有能過ぎません? 正体バラしちゃうかもとか正直な所好き。
アウェーのパーティーで一人放置されても、学力大会すっぽかしになっても見捨てないのマジ親友最高。
しかもウェブシューターでピーターのピンチ救っちゃうしマジMVP。このオタクデブ最高や。
なんというか今回の映画、根っからの悪人って人がほとんどいない。
今回のヴィランのヴァルチャーことエイドリアンさん。彼はアヴェンジャーズの時のチタウリの廃品回収してたのに、政府に仕事を奪われ、家族も部下も養えないという追い込まれた状況になったので、やり方が正解かはともかく仕方ない事情だった。
スタークの輸送機襲ったのも、もうそれをしなければ生活が立ち行かないという追い込まれた状況だったからだしね。
家族に対する態度とか、家に来たピーターに対する対応とか、本当に悪い人って感じじゃない。
多分ですが、ピーター自身、彼が根っからの悪人ではないという事が分かって、彼の家族、そして彼自身の為にもこれ以上罪を重ねさせたくない。そう思って憧れの人とのホームカミングパーティーをドタキャンしてでも戦いに赴いたのではないでしょうか。
というかピーターの憧れの人サラの父親と判明した時はそう来たか~ってもう盛り上がり半端ない。
車の中の些細なやり取りで気付くとか切れ者すぎる。あのシーンの緊張感も凄い。
最後ピーターに助けられて、刑務所に入った後もスパイダーマンの正体を教えろって言われても言う事は無かったし、裁判は家族には見せたくないと引っ越させるし、でも家族は面会に来てくれた。なんというか更生の余地がある人だった。
今後のシリーズでも出てこないかな。次は協力者として。本当はいい人だろうし、純粋に技術力は高そうだし。
あと、ネタの面でも抜かりはなく、もしスパイダーマンのマスクの下が爛れてたりしたら~とか多分デップー意識したネタや、とってもストレンジだねとかそんな感じのセリフあったりで最高かよってなった。
いやもう本当、少年ピーターが大人に、そして本物のヒーローになる過程を描いた今回の映画、めっちゃ見てて楽しかった。本当に素晴らしい。最高、マジ最高。っていう話でした!
以上!